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ノンフィクション

日本列島のど真ん中でごにょごにょと生きております。

日本の臍、韮崎市大草町

北杜市のポツンと一軒家からこちらに移って半年経ちました。つい先日、ちかくの郵便局にいく道すがら「日本列島の臍」という看板を目にする。
どうやらここが日本の中心地だということを意味しているものだということらしい。初めて知った。地元の観光パンフレットにも書いていなかった。果たして本当なのだろうか。ネットで調べてみた。
いくつかの資料が出てきた。それによるとこの「日本列島の臍」といわれるところは幾つかあるらしい。いろいろ算定の仕方がありそれによってここだということがいえないらしい。ここ、韮崎市のものは石碑に大草町と書いてあるのでどうやらローカルに盛り上がっていうだけのものなのだろうと推測する。
まあ、細かい議論は抜きとして、とにかく私が住んでいるところは、地理的に日本のへそにいるのだなあという認識を持つに至ったのでした。

参考ページ:日本走覇
日本のへその場所はどこ_ 候補地はこの6か所!

「臍イコールど真ん中」と「ごにょごにょ」という言葉、相反する言葉の響きである。ど真ん中とは何か四方八方開けているようなイメージ、方や、ごにょごにょは狭いところでうじうじとしている様ということと感じる。

韮崎市旭団地バリアフリー
車椅子生活専用の部屋がある韮崎市旭団地

化学物質過敏症であり、脊髄損傷で下半身がまったく機能不全である、二重の障害を負っている妻と共に過ごす環境としては果たして住みよいところなのだろうか。
以前、暮らしていたところは北杜市白州町の森の中、一番近いお隣さんは4,5百メートル先、石を投げれば獣にあたるというほど野生動物にとってはいいところであるかもしれない。しかもここもポツンと一軒、集落までは舗装されてない、石ころゴロゴロの悪路を進むこと1キロメートルのところにある。まったくの人里離れたところであった。
それに比べれば、ここは、山が接近しているものの、住宅街である。生活も白州の様には行かない。団地であるため生活臭がある。駐車場の車からの排気ガスもある。住宅街とはいえ、北側は田園地帯となっているので野焼きの煙はあちことでたなびく。妻にとっては白州では考えられないくらいの脅威に毎日脅かされていることだろう。
私は、この環境に慣れることにより、少しは改善していくことだろうということを信じて、妻に寄り添い生活をしている。
そして半年、着替え、洗濯、掃除、食事、入浴介助、排便
処理、夜中の体位交換、そして病院、施設通い。私の行動は小さくまとまっている。訪問看護は週2回あるものの、人のにおいがだめなので外で体調をみるだけなので、介護の手間は変わらない。

自宅から見える富士山
自宅から見える富士山

窓越しに、白く雪をまとった壮麗な富士の姿を眺めながら、毎日ウレいている。3メートルも雪が積もる妙高を思い出す。良くぞ20年以上住んできたなあ。それに比べれば白州は雪が少ない。さらに、ここ韮崎は天気がいい。一般人が思うに、住みよいところだと考える。
これから先のこと、看護、生活費、子供の件、年とともに衰えを感じている体、妙高で遣り残したこと、悩み事がほんわりと浮かんでは沈み、また浮かんでくる。こんなことを繰り返しながら、
日ごろ、かりかりと妻に小言を言い飛ばしている私だが、夜中の体位交換の度に妻の無邪気な寝顔をみるたびに、日々ごにょごにょと暮らすのもひとつの生き方なのかなあと感じております。

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