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web作成

ホームページ作成プランニング(前半)

建築士が家を建てるに当たって、クライアントの意向を聞き、設計図面を書いていくのと同じように、ホームページを作るときも、コーディングする前に、その前段階の作業が必要になってきます。
家にたとえると、建売と同じように、ホームページ作成には、予めデザインが決まっていて、少しの修正でできあがってしまう、テンプレートを使ってしまうということもあります。ところが、テンプレートであっても、ぴったりフィットしたものを見つけ出せない場合が多々あります。
ここでは、テンプレートに頼らず、構想からコーディングに至るまで、一からくみ上げていく方法について、考えてみることにします。

目次

1.ホームページを作る目的~どういったホームページを作るのか

どういうページを作るのか

  • どういうことをやっている組織かを伝える。
  • どういう商品をアピールするのかを伝える。
  • どういう事に貢献しているのかを伝える
  • どういう関心ごとを伝えるのか。
  • どういう人にアピールしたいか。

よく出来ているサイトとはどういうものなのでしょうか。ページ背景があざやかに刻々と変わっていくページ、文章が次々に湧き上がってくるページ、キャラクターがページの中で踊り、アニメートされるページ、そういうページを開いてこころおどらされる事があります。

果たしてこういったページを持つサイトがすばらしいサイトでしょうか。

ホームページはそもそも何の為にあるのかという思いに立ち返り、製作に当たって、上記のような事をおさえた上で取り組む必要があると感じます。デザインのテクニカル的なところは目的を達成させる為には必要不可欠ではありますが、その前に、確固たるビジョンを持って、伝える中身をまずはしっかりと練っていくことが大切だと思います。

2.伝える内容を考える

ここでは、詳細な内容ではなく、伝える内容を頭に浮かぶものをとにかく書き出してみることにします。

たとえば、以下の項目が考えられます。

  • キャッチフレーズ
  • 基本情報
  • お勧めプラン
  • イベント
  • 予約情報
  • 店情報
  • 周辺情報
  • お客様からの意見、感想など

なかなか思いつかなければ、目的が同じようなサイトを調べ、そこからピックアップしていくというやり方も考えられます。また、リーフレットなどの紙媒体が作られていれば、そこから拾ってくるということでもいいでしょう。

3、ページ構成~内容を整理する

ページとして、どういう内容を入れるかということです。これは、どういうボリュームにするか、どういうサイトなのかということに係わってくることですが、一般的には、トップページと下層ページに分けて、どういうものを入れるかという作業になります。

 トップページはサイトの入り口ということとして、位置づけられており、サイト全体の印象を伝えるものとされております。そういうことからすると、伝えたいすべての事を入れるということになりますが、文章としてコンパクトにしたもの、画像、アイコン等で、詳細に伝えるというよりも、まずは視覚、感覚に訴えるものが良いとされています。

一方、下層ページは上記の項目を整理し、共通しそうなものはひとつのページにし、その詳しい中身を伝えることになります。必要であれば、そのさらに詳しい内容の下層ページをつくることになりますが、あまり階層が深くなりすぎると、ユーザが目的とする項目になかなかたどり着けないことになるので、浅く抑えるとか、パンくずリストや検索欄で対応するなどの工夫が必要となってきます。

4.サイトの構成図を作成する。

サイト構成図
サイト構成図

 ピックアップされたページをひとつのサイトとしてまとめる為に、トップページから下層ページへ、またその下層ページへというように、サイトの内容の概要から詳細への流れを図にしたものを作成します。

この図はいわゆるサイトマップということになります。ページからページへはリンクでつながることになりますが、上記で述べたような、ユーザがスムーズに目的とする項目にたどり着けるか、または、概要ページに戻れるのか、階層の項目がしっくり行く場所に収まっているか、の検討が必要となってきます。

5、レイアウトを考える

どういう形態のページにするのか

ホームページ(紹介ページ)

ホームページ例 ホームページビルダーより
ホームページ例 ホームページビルダーより

企業、店、組織、あるいはサークル、個人などの紹介ページはホームページといわれている。ページ内容があまり変化しない固定ページで構成される。画面いっぱいに、サイトを印象付ける画像やキャッチフレーズをトップページのデザインにもってくるものが主流になっているようである。

まずはサイトを訪れた人にインパクトをあたえ、より、詳細情報が書かれた、下層ページに引き込む意図を感じるものになっている。店や、企業であれば、そういうことから、利益につなげていこうというページ構成にする必要があると思われる。

ブログサイト

ブログ例 右サイド2コラムレイアウト
wordpressブログ例 右サイド2コラムレイアウト

ブログとは「web + log」の造語で、WEB上で展開される日記、投稿することによって作成されるページという解釈で使われております。更新されるページということを考えたレイアウトになるということです。

一からレイアウトを考えることも出来ますが、wordpressに代表されるcmsを使って製作する事が一般的になっているので、web上で膨大に出回っている、有料、無料のテーマの中から気に入ったデザインのものをインストールしてページを作っていくことで、ある程度レイアウト、デザインを考える手間が省けます。もちろん、テーマを一から作ることも出来ますし、テーマのデザインをカスタマイズすることも出来ます。

wordpressには固定ページも作成できるようになっているので、ブログページとしてではなくホームページとして使うことも出来ます。

ポータルサイト

スマホ・タブレット用はpc用とは別に製作されている。
ヤフーニュース
スマホ・タブレット用はpc用とは別に製作されている。

ポータル(potal)とは英語で門や入り口を意味する言葉です。そして、ポータルサイトとはインターネットにアクセスする為の入り口に当たるサイトというのが元来の目的のようです。

インターネット上に広く散らばるサイトを目的別にひとつにまとめ、ユーザが興味を持った情報に容易にたどり着けるような役割を持つサイトという意味で使われています。

「yahoo japan」に代表される、リアルタイムのニュースや天気などの話題全般を扱う、総合型ポータルサイトや、地域情報を扱う地域型ポータル、不動産情報、結婚情報など特定の目的に特化した専門型ポータル等々、いろいろなサイトがあります。 

その大きな特徴として、情報量の多さがあげられます。ユーザがある目的を持ってそのサイトを訪れたときに、目的とするものの選択肢が必要ですし、目的とするものに容易に到達できるユーザビリティーが求められると思います。また、膨大な情報量をコントロール必要があります。常に、新しい情報で容易に更新させる為にも、そういう仕組みを持ったサイトでなければいけません。

上記のような理由から、ブログサイトと同様にcmsを使って作成されたサイトが一般的になっているようです。また、pc用とスマホ・タブレット用にそれぞれ分けて作られており、レスポンシブレイアウトにはしていないサイトになっている場合が多いです。

ランディングページ

サイト内にランディングページがある。

iYell

サイト内にランディングページがある。ページをスクロールしていくと、営業担当の人がその商品に対してクライアントに説明しているような内容がつづく。

ランディングとは英語で「着地する」という意味です。ですから、ランディングページとはウェブページに訪れて人が最初にみる(着地する)というということが本来の意味であるといわれています。

そういうことからすると、トップページがランディングページということになると思います。

ところが、実際には「企業、お店の広告が掲載された、一ページで完結させた縦長のページ」LPというような意味で使われています。本文中に関連情報をリンクさせるような記述は少ない。

よって、企業、お店側では、アピールしたい情報に絞り、紙媒体にはない、ページをスクロールすることによって、最終的には販売、成約につながるような営業目線でのストーリー性のある順序を持った構成が求められ、ユーザ側では、ピンポイントで知りたい情報をページ推移なく知りえることが出来きるという性質のものであるといわれております。

また、近年は、検索キーワードからサイト内のランディングページにアクセスされるケースが多くなっているので、必ずしも、トップページがランディングページになっていることではなくなっている。そのページ内でターゲットを絞る内容になっていて、サイト内のほかのページへのシフトが少ない作りになっているが、ランディングページ単独での成果より、トップページや通常ページからのリンクによるもののほうが ホームページ全体のコンバージョン獲得率をアップ につながるということから、サイト内のページとして扱われているケースがみうけられる。

どのようなレイアウトにするかを決める

一般的に知られているレイアウトパターンには以下のようなものがあります。

マルチカラムレイアウト

pcページではマルチカラムでスマホページではシングルになるレスポンシブレイアウトの場合が多い
pcページではマルチカラムでスマホページではシングルになるレスポンシブレイアウトの場合が多い

ページ構成の中でメインとなるコンテンツと関連となるものにまとめ、ページを垂直方向に分けたレイアウトの事をマルチカラムレイアウトといいます。メインカラムの左右何れかに、サイト内のどのページにも表示される関連となるコンテンツが配置された2コラムレイアウトや、左右両方にある、3コラムレイアウト、などが主なものとして上げられる。

メインとサイドというページとしてのまとまりがはっきりしている為に、ユーザインターフェイスに優れているレイアウトとして多くのページに採用されている。特に、pc用として、ブログサイトやポータルサイトに使われていることが多い。

シングルレイアウト

シングルレイアウト例
シングルレイアウト例

サイドのカラムがない、画面幅いっぱいにコンテンツを表現したレイアウトになっております。

その分、伝えたい情報をうまく画面上に表現するデザイン性が重視されるものであるといわれています。上手に描ければ、ユーザへのインパクトは大きいのでホームページのトップページ、あるいは下層ページにも使われることが多くなってきています。

また、画面幅が小さい、スマホサイトなどは、このレイアウトで作ることになるので、pc画面から、スマホサイトへと、レスポンシブレイアウトとして製作されるサイトには都合の良いレイアウトとされています。

フルスクリーンレイアウト

フルスクリーン例
メトロアドエージェンシー2020年度

スクロールなしの一枚画面で完結するシングルレイアウトのページです。主にトップページに使われています。

このレイアウト画面を覆うイメージ(画像や動画)の質は、何より重要です。だらだらと文字で語るより、バーンとイメージを強調し、気の利いたキャッチフレーズや詩的な文章を携え、ページの主題や商品・サービスの訴求ポイントを伝えます。

タイル状のレイアウト

タイル状レイアウト
Google+コレクションサイト

タイル状のレイアウトはパッと見の一覧性が高く、フルスクリーンとは対照的に多くの情報を一度に提供できます。

ネットショップの商品一覧やメディアサイトの新着ニュース一覧などに向いてます。ここのブロックのスタイルが統一されていることにより、訪問者が目的とするものに容易にたどり着けるようなレイアウトになっております。

必要とされるパーツとポジション

ページをhtml文書としてコーディングしたときのくくりとして、「ヘッダー(ページの最上部)」、「メイン(ページの中心となる部分)」、「フッター(ページの最下部)」というまとまりがあります。

これ以外にも、「サイドバー(ページの左、右の部分)」「ナビゲーション(他のページに誘導するリンク)」というのもあります。

ファーストビューはサイトの最も重要なところ

ファーストビュー例
(株)朝日航洋

ファーストビューとはそのページを開いたときにパソコンやスマートフォンの画面で最初に表示される範囲のことです。

訪問者がその画面を見て、関心を示し、さらにページを読みすすめていくか否かが判断されるものと考えられます。だからこそ、訪問者をサイトにとどめ、サイトの目的を達成させる為にも、加えて、訪問者が求めているものに容易に到達できるようになる為にも、そのページ構成とデザインが重要視されるところです。特に、サイトの入り口であるトップページでアクセスしてきたときの最初に表示されるファーストビューがサイトとして作りこむ重要なものであると考えられております。

ファーストビューに入るレイアウト部品は以下のようなものが考えられます。

  • キャッチコピー
  • ページの内容を要約して簡単に紹介するリード文
  • キャッチ画像
  • 訪問者が得られる利益(ベネフィット)を明示する。たとえば、送料無料、お見積もり無料、3ヶ月お試し期間あり、など

ヘッダーの中に入るレイアウト部品

ヘッダーエリアはページの上部にあり、全ページに渡って、表示される所になります。訪問者がページを開いて最初に目に付くファーストビューにもなっております。

よって、上記のように、視覚的にも、内容においても、どんなサイトであるかということで訪問者を引き寄せるようなものである必要があります。

ファーストビュー左上にサイト名を表示している。
(株)朝日航洋   ファーストビュー左上にサイト名を表示している。

その中でも、ページ左側がファーストビューの最も目に付きやすい、ページタイトル、ロゴを入れる場合が多いです。その右側には、ショッピングサイトでは、ここに成約(コンバージョン)を入れることがセオリーとされております。成約とは、「お問い合わせ」や「商品の購入」など、そのホームページに定めた目標を、訪問者が満たす行動のことです。お問い合わせページヘリンクするボタンやショッピングカートの決済ボタン、または、店舗へつながる電話番号など「コンバージョンを生み出すための表示物や情報」を、ヘッダーに配置する場合が多いようです。

また、ページタイトルに、「○○にある、○○の商品の品揃え豊富な店です!」というような、副題を入れるのもどんなサイトかを真っ先に伝えるのに効果的なものです。さらに検索欄の設置も、訪問者にはとても親切であると思われます。

メインエリアの内容

ヘッダーやフッターと違って、そのページのタイトルに沿った内容が入ります。その中身はページの形態によって異なります。ブログやホームページの投稿ページによく使われているものは、まずアイキャッチがあって、リード文、目次、本文、まとめ、関連情報というように流れていきます。

ページメイン構成基本パターン
ブログやホームページの投稿ページによく使われているものは、まずアイキャッチ画像があって、キャッチフレーズ、リード文、目次、本文、まとめ、CTA、関連情報というように流れているようです。
サイトを印象付ける画像とキャッチフレーズが目を引く
サイトを印象付ける画像とキャッチフレーズが目を引く
朝日航洋

ファーストビューにあたるのがそのページを印象付ける画像とキャッチフレーズ、リード文になります。最近は画像にキャッチフレーズを載せるものが多く見られ、画像も、スライドや動画アニメーションを使ったものが多くなってきております。

ファーストビューでは訪問者を引き付け、さらに画面を下方にスクロールさせる推進役としての機能が求められている為、その下に来るのが、ページ本文になります。小見出し+内容という形になりますが、2画面以上の場合は、先頭部分に目次をつけている場合が多いです。

メインの内容は画像や簡潔な文章で作ると見やすくなる。
朝日航洋
メインの内容は画像や簡潔な文章で作ると見やすくなる。
メインの内容は画像や簡潔な文章で作ると見やすくなる。
朝日航洋

内容は、いきなり詳細な物を載せるのではなく、図、イラスト、写真画像などを織り交ぜ、わかりやすく、簡潔にし、必要であれば、詳細な情報を別のページに作り、そこへのリンクを入れるなどすれば、読みやすくなると思います。

投稿ページなどは、小見出しごとに本文の下に、参照ページや参考ページを載せるようにすると、よりユーザーインターフェースに優れたものになると思われます。

本文に目を通した後は、まとめになりますが、いわゆる要約ではなく、「いかがでしたか。○○は今後__に役立つ情報になることを願っております。___」のように、ここまで読んでくれた訪問者に労いをこめて、ささやきかけるような文面を加えると、ページへの思いが伝わりやすいものになっていくと思います。

ビジネスサイトの本文のラストに目的達成の為のバナーボタンがある
iYell
ビジネスサイトの本文のラストに目的達成の為のバナーボタンがある。

営業目的のサイトであれば、一番最後に「CTA」というものが入ります。これは Call To Action(コール トゥ アクション)の略で、「お問い合わせ」や「資料請求」、「注文」などのアクションを起こすためのバナーボタンを指します。 文章ではなくボタン、バナー形式にすることが多く、それは訪問者の目に留まやすくする必要がある為とされています。

そして、本文と少し、切り離した所に、関連情報が入ります。そのサイトに訪問者を長く滞在させる為にも、そのページの流れにつながるような、サイト内の関連したページへのリンクが効果的なものになると思います。長く滞在してもらうことにより、サイトの目的達成につながる可能性が高くなります。営業目的のサイトでは、そのサイトから売り上げにつながるということになるということを意味しています。

すべてのレイアウトパターンがこのページ構成基本パターンの応用になる

すべてのレイアウトパターンが上記のような構成で作られているわけではなく、ポータルサイトでは、この構成を切り分けてリンクを貼った物にしたり、ランディングページではブロックにして、繰り返したり、すべて含めてしまったりするようになっております。サイトのトップページでは、メインの部分に詳細を載せず、文字や画像にリンクを張って、下層ページに委譲している場合が多いです。

但し、全体の流れを見た場合は、上記のようなパターンになっていることが、訪問者にとっても、サイト当事者にとっても、利益獲得につながっていくものと思われます。

サイドの内容

左右にサイドがある。
左右にサイドがある。
EICネット

サイドエリアとは、ページの左、または右、または両方に縦長に配置される領域を言います。ヘッダーやフッター同様、すべてのページに表示されるところです。

いろいろな部品が考えられますが、まず言えることは、メインなものではないということです。そのページの内容を伝えるものではないという意味になります。ファーストビューでも述べられているように、人間の視線は左から右に流れるように向かいます。そういうことから言いますと、左サイドはサイト全体にわたってみてほしいもの、特にその上方ほど優先順位が高くなります。そして、右サイドはあれば便利なものということになります。このページを作っているwordpress管理画面では、左はナビゲーションになっております。また、サイトによっては、ヘーダーと左サイドエリアを合体させた、逆L字型レイアウトにして、その上部交点にサイトロゴを配置しているものがあります。

また、ブログページなどは、自己紹介アバターで自己アピールに使われているものもあります。右サイドは、カテゴリー表示とか広告、snsページのiframeなどページの内容に直接かかわりのないもの、あるいは関連リンクなどに使われている場合が多いです。

フッターの内容

左側はpcサイト。文字は白抜きである。サイトマップは右側のスマホサイトではナビゲーションになっている。
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左側はpcサイト。文字は白抜きである。サイトマップは右側のスマホサイトではナビゲーションになっている。

フッターにおいても、全ページにわたって表示されるエリアです。他のエリアと違うのは、ページの最下部にあるということです。

訪問者がページを上からスクロールしていき、最後にたどり着くところであるということを念頭に入れて、表示するものを決めなければいけないということだと思います。

サイト内で念を押したいこととか、ここにも注目してほしいこととかですが、個々のサイトによって、使われる内容が、それぞれだとおもいます。一般的には、サイトマップ、コピーライト、プライバシーポリシーなどですが、上述の事から考えますと、サイドがないページではサイドに載せてもいいようなもの、ヘッダーやサイドのエリアに書かれていることの繰り返しでもいいのではないかという考えに至ります。もちろん、デザイン的にはちょっと変えたものがいいでしょう。

グローバルナビゲーション

pc画面は上部グローバルナビが2列になっているが、スマホ用は左上のハンバーガーメニューに。
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pc画面は上部グローバルナビが2列になっているが、スマホ用は左上のハンバーガーメニューに。

グローバルメニューとも言われます。 サイト全体にアクセス可能なリンクになっております。ページの上部に置かれることが多いですが、ヘッダー、サイド、フッターという全ページ共通に表示されるエリアにいずれか、或いは、2箇所以上におかれている場合もあります。

ページ全体のデザインを考えた場合、ファーストビューなどの中に入る要素が主であり、ナビゲーションは従という感覚のものと捕らえられている場合が多いです。あくまでも、サイト内で迷うことなくページを行き来する為の潤滑油的な役割をもっています。ナビゲーションそのものとしては画面の中で他のパーツを押しのけて主張しすぎず、かといって常になくてはならない存在であるとおもわれます。デザイン的に、ヘッダーとメインを仕切るものとして描かれている場合もありますが、あくまでも従だと思われます。

スマホ画面では、ナビゲーションをハンバーガーメニューに収めて、必要に応じて、開閉メニューとして表示されている場合が多いです。またアイキャッチ画像の中に重ねられている場合もあります。これも、上記のような理由からだと考えます。

パンくずリスト

pcページだけの場合が多い
pcページだけの場合が多い

パンくずリストとは、ページメインエリア上部に、現在見ているページタイトルとそのページ階層の最上部に至るまでのページタイトルをリンクつきで表示したものです。

サイト全体から見て、今見ているページがどの親階層から派生したのかを知ることが出来る役割を担っております。

パンくずという名称は 童話『ヘンゼルとグレーテル』のなかで語られている、主人公が森の中で迷ってしまわないように、パンくずをみちしるべかわりに、落としていったエピソードからきているといわれております。

訪問者は検索エンジンからサイト内のページにアクセスした場合、必ずしもサイトトップページにアクセスするとは限らないので、そのページがどの階層からのものかを知るのに必要となってくるパーツであると考えられております。ナビゲーションでもある程度は対応できますが、3階層以上あるページでは、これがあれば、ユーザーインターフェイスの向上につながると考えられます。

また、検索エンジンからみて、ページがどの階層にあり、どういう階層構造になっているかをすぐに把握できることで、seo的に少し優位に働く効果があるとされています。

snsボタン

本文記事の後にsnsボタンが配置されている
本文記事の後にsnsボタンが配置されている
本文記事の後にsnsボタンが配置されている
本文記事の後にsnsボタンが配置されている

twetter、facebook、lineなどのsnsを使って、情報のやり取りをするのが一般的になってきています。ウェッブページにおいてもページのどこかにsnsボタンが設置されていることが普通になってきています。

訪問者がこのsnsボタンのカウント表示をみてそのページを評価するということも十分考えられます。また、サイト当事者も、これを情報拡散の手段、或いは情報収集の手段として、利用していることが多くなってきています。これをどこに配置したらいいのでしょうか。

いろいろなホームページを見ていると、特に「ここに配置すべきだ」という傾向はないようです。ページの流れから考えると、訪問者が本文に目を通した後ということになると思います。このことに関しては、サイト当事者がページをどのように広く見てもらいたいかということに係わることであると思います。snsを強く活用したいという思いがあれば、ページのヘッダー、サイド、フッター、ナビゲーションに配置することもありえるということだと思います。

但し、伝えたい内容をおしのけてsnsのいいねボタンをクローズアップしないような節度をもって、配置を考えるようにしなければいけないと考えます。

動的な内容

更新情報 cmsを使わず、プログラミングされたページ
H-Project
更新情報 cmsを使わず、プログラミングされたページ

静的ページ、動的ページを言われることがありますが、静的ページとはアップロードされたページをサーバー(webサーバー)が単に送り出し、それをwebブラウザで表示するだけのものであるのに対して、動的ページとは、プログラミングされたページをサーバーが受け取り、各種プログラミングエンジンに依頼して処理をお願いし、処理で返ってきたものをサーバーを通して送り出す動作を行ったページです。

wordpressなどのcmsを使ったページはページを投稿することによって、サーバーからこのように処理され送り出された動的ページです。それ以外にも、お問い合わせフォーム、新着情報、おすすめ情報、アンケートなどがあります。これらは、ひとつのページとして作られる場合もありますが、トップページの中に入るような内容のものもあります。

その動的内容の製作に関しては、プログラミング、或いはコーディングとの兼ね合いを必要とするものです。cmsを使ったサイトではウィジットとしてサイドに配置される場合が多いですが、それ以外にも、新着情報やおすすめ情報はボタン、リンクをはった単文として、ファーストビューに配置されるものが見受けられます。特に、更新されるものをアピールしたいサイトであれば、こういった作り方をする必要が あると思います。

6.ワイアーフレームを作る

ホームページを製作するときに、ワイアーフレームは欠かせない存在であるとされています。

ワイアーフレームとはどんなことでしょうか。ワイヤーフレームとは 「ワイヤー(線)」と「フレーム(骨組み)」 を組み合わせた言葉で、ホームページ製作においては、ページの骨組みを描く意味に使われております。つまり、ページ内に何をどのように配置するか、デザインの下書きということになります。

ホームページ製作現場では、クライアントとのデザインの検討に、或いは、デザイナーに依頼するときに、イメージを伝える、重要なコミュニケーションの手段に使われております。

前項での段階を経て、実際にどのようにデザインしていくか。ここでは、サイトの内容を具体的に形に変えるものとする第一歩になりますが、経験やセンスが問われるところでもあります。これをどういう風に乗り越えるか、に関しては、ひとつの方策として、以下の様なやり方が考えられると思います。

「実際に世に出回っている、同じようなサイトを参考にする。」

参考ページからレイアウト枠だけを取り出す
参考ページからレイアウト枠だけを取り出す
取り出した枠画像をデザインする
取り出した枠画像をデザインする

参考になるページのスクリーンショットをとり、画像ソフトのレイヤー機能を使って、パーツごとにエリアを区切り、レイヤーだけをピックアップして、それを、製作しようとするページの内容に書き換え、調整するというやり方です。

画面幅によって、自動的にパーツの配置を動かすレスポンシブレイアウトにする場合は、pc用、タブレット用、スマホ用それぞれのワイヤーフレームを組む必要があると思われます。

もちろん、ペンと鉛筆で、手書きでやってもいいのですが、最終的には、イメージ作成ツールなどを使って、清書することになります。

思いがうまく伝わるサイトを目指して

以上が、「サイト作りの構想から形へ」ということでした。移り行く世の流れは、留まることなく、常に新しいものが浮かんできては消えていく。伝える内容も紙媒体から、インターネット上に流れる、デジタルな物へ。デジタルなものの中でも、静止画面から動画へと。けれども、伝える内容はどの媒体であっても、変わることはありません。いかにうまく伝えるか。web製作者はこのことを常に心に留めつつ、まい進するのみであると考えます。

次回は、実際にコーディングからページのアップロードまでについて考えてみようと思っております。

長文にて失礼いたしました。何か、おかしい箇所がありましたら、ご意見をいただければ幸いと考えております。

以上、デザイン実績のない自称web製作者より。


参考ページ

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