有機JISの意味するもの

三年番茶の有機jisラベル

三年番茶の有機jisラベル


最近スーパーなどの食品売り場でみかけるようになった「有機JISマーク」、どういうものか調べてみた。
 農林水産省のホームページでは
 

「有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージしたマークです。農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられています。」

  ということです。
 マークの下に認証機関名が記してある。
その機関のページを開いてみるとその本質が書かれてあった。

そもそも「有機」とはどういうことでしょうか。
 そのことについては「有機農業」という言葉の名付け親である「日本有機農業研究会」を1971年に設立した一楽照雄氏が最初に提唱した以下のことばによるものとされています。

「天地有機(天地に機あり=自然界には“機”、つまり、“仕組みや法則”があるという意味)」という言葉が生まれ、
自然の摂理に沿って作物を育てる農業が「有機農業」と名付けた

 としています。

 一般人のイメージでは「有機イコール無農薬、安全」という認識であると思いますが、このことばの意味から察するに、自然界の節理に沿った生産物を有機と呼ぶのであって、その手段として、無農薬であったり、自然農法であったりであり、結実したものが安全安心ということになるということを意味していると思える。

食品の安全は、3つの危害要因(異物などの物理的危害、菌類などの生物的危害、農薬や重金属等による化学的危害)が一定以下に抑えられているときに実現します。
このうち、物理的危害と生物的危害は、食品衛生法の下ですべての食品の安全性が担保されており、オーガニック(有機)が特別すぐれているわけではありません。しかし、化学的危害リスクは明確に異なります。

 別の言い方をするならば、
 

有機(オーガニック)は、自然と人間の調和を目指す。
そのために、物質の循環を一番に考え、日々の活動を行う。
安全とか危険という前に、循環できないものは避ける――それが基本の考え方。

 ということにもなる。
 
 そのことを認証するもの、それが認証機関であり、その認証機関を認証するものは国の機関である農水産省の役人であり、それを認めているものは回りまわって、国民ひとりひとりということになる。厳格に行われているとはいえ、どこかで捻じ曲げられていることはないとは言い切れない。
 最終的には、認証を受けた業者と消費者(国民ひとりひとり)との信頼関係の上で成り立っているということが言える。
>参照
日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会
有機農産物とは
有機食品の検査認証制度 

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