布マスクの感染予防効果について考える

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自作の布マスクを装着する。

「マスクはありません。」「入荷は未定です。」ネット通販のサイトを開いても「品切れです。」「予約販売になっておりますが、品薄の為、発送日未定です。」

 「マスクが無い。新型コロナウィルス対策できない。どうしよう。」

こんな不安を抱えているのは、私だけではないでしょう。
そんな理由で、マスク自作のサイトをみて、布マスクを作ってみました。

ところが、家庭用マスクは新型コロナウィルス感染予防にならないという記事を読み、愕然としてしまいました。

「自作の布マスクでは感染予防にはならないのか!?」

元々、家庭用マスクは、ウィルスの侵入を防ぐものではないということのようです。
本当のところはどうなのか。家庭用マスク(布マスク)はつけても無駄なのだろうか。

いろいろ調べた結果「自作の布マスクでも感染予防対策になる。自作マスク製作は徒労では無かった。」

そういう考えに至った経緯について述べて行こうと思います。

目次

ウィルスとは

ウィルスの定義

ウィルスということばは、「コンピュータウィルス」の事として定義されている場合が多いですが、ここでは、病原体となるウィルスについてどのようなことなのか調べてみました。

ウイルス(ラテン語: virus)は、他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。生命の最小単位である細胞やその生体膜である細胞膜も持たないので、小器官がなく、自己増殖することがないので、非生物とされることもある。

WikiPediaウィルス

生物学では、生物というのは、細胞の集合体であり、その一つ一つが自ら増殖し、代謝をおこなうものとして定義づけられているようです。病原体として振舞われているので、生物であるかのように思えますが、自己増殖機能が無く、ウィルス単体では何も出来ない非生物であるという(場合がある)ことが、特徴的な事柄であるとされているようです。

ウィルスと細菌の違い

病原体としてのウィルスや細菌は眼に見えないところで、体を蝕んでいく、恐ろしい存在として認識されております。ところが、生物学上、両者は構造も、振る舞いもまったく別物であるということであるようです。

粒子の大きさの比較
粒子の大きさの比較
出典: 不織布マスクの性能と使用時の注意[日本衛生材料工業連合会 全国マスク工業会]

構造の違い

ウィルス細菌の構造
ウィルス細菌の構造
出典: 今さら聞けない
「ウイルスと細菌と真菌の違い」

「ウイルスの基本構造は、粒子の中心にあるウイルス核酸と、それを取り囲むカプシド (capsid) と呼ばれるタンパク質の殻から構成された粒子である。ウイルスによっては、エンベロープ (envelope) と呼ばれる膜成分をもつものもある。その大きさは小さいものでは数十nmから、大きいものでは数百nmのものまで存在し、他の一般的な生物の細胞(数〜数十µm)の100〜1000分の1程度の大きさである。よって、電子顕微鏡を使わないと、その存在を確認することが出来ない。」 **参照12**

「 細菌は、細胞質と外界を隔てる細胞膜に包まれ手いる単細胞の構造になっている。 細胞外構造として線毛や鞭毛があり、細胞内構造は染色体とリボソームなどが混ざった状態になっている 。」**参照12 WikiPedia細菌**

増殖の仕方の違い

「細胞が持つ核酸にはDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)があります。たんぱく質を作り出すために、DNAがもつ遺伝情報をmRNAに転写され、 細胞内のリボソームでmRNAの情報が翻訳され、それに沿ってアミノ酸が数珠状に合成されタンパク質が作られる。細菌では上記の方法で細胞分裂が繰り返され、増殖する。」**参照 WikiPedia細菌、細胞**

細胞は生きるのに必要なエネルギーを作る製造ラインを持っているが、ウイルスはその代謝を行っておらず、代謝を宿主細胞に完全に依存し、宿主の中でのみ増殖が可能である。

ウイルス核酸は、通常、DNAかRNAのどちらか一方である。ウィルスは、核酸のもつ遺伝情報を宿主細胞の持つタンパク合成機構や代謝、エネルギーを利用して、自分自身の複製を行うことによって、増殖することになる。

ウィルスの一般的増殖方法
ウィルスの一般的増殖方法
出典:今さら聞けない
「ウイルスと細菌と真菌の違い」

吸着->進入->膜融合->脱穀->転写・複製->出芽->放出というサイクルを経て増殖することになります。特徴的なこととして、脱穀の段階で、 ウイルス核酸が遊離 し、複製されるまで 見かけ上ウイルス粒子の存在しない期間(暗黒期)がある。**参照12 WikiPediaウィルス**

「一般的な生物の細胞が2分裂によって 2n で対数的に数を増やす(対数増殖)のに対し、ウイルスは1つの粒子が、感染した宿主細胞内で一気に数を増やして放出(一段階増殖)する。数千倍に増えることもある。」**参照 12 WikiPediaウィルス**

ウィルスに感染するということとは

「ウイルスが感染して増殖すると、宿主細胞が本来自分自身のために産生・利用していたエネルギーや、アミノ酸などの栄養源がウイルスの粒子複製のために奪われ、いわば「ウイルスに乗っ取られた」状態になる。その結果、以下のようないずれかの状態になる。」**参照WikiPediaウィルス**

  • ウイルス感染による細胞死
  • 宿主へのダメージが少なくなるよう少量のウイルスを長期間に亘って持続的に産生(持続感染)する。ウイルス複製が遅くて、ほとんど粒子の複製が起こっていないようにみえる潜伏感染状態になるものもある。
  • 多細胞生物に感染するウイルスの一部には、感染した細胞を不死化したり、がん化したりするものが存在する。 **参照WikiPediaウィルス**

新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)について

ウィルスの特徴

  • 新型コロナウイルスは、今世紀に入ってから動物からヒトに感染したことがわかっている7つのうち3番目のコロナウイルスである。
  • ボールのような球形で、その周囲を太陽のコロナのような小さなスパイクたんぱく質(とげ状のたんぱく質) 構造が取り囲 んでいます。コロナウイルスは核酸としてRNAを持っています。数多くのRNAウイルスの 中でコロナウイルスはもっとも大きなRNA を持っています。 **参照7**
  • エタノールや有機溶媒で容易に感染性がなくなる。(不活化できる)
  • コロナウイルスが体内に入ると、それらのスパイクたんぱく質が宿主の細胞にくっつき、細胞の核にRNAを注入する。そして複製機構を乗っ取り、さらにウイルスを増やす。こうして、感染が起きる。
  • 未知のウィルスであり、治療ワクチンがない。どのように感染が広がっていくのかわからないところが多い。
  • 新型コロナウイルスが動物由来であるとの確定的な証拠は見つかっていませんが、その遺伝子配列が、コウモリ由来のSARS様コロナウイルスに近いため、コウモリがこの新型コロナウイルスの起源となった可能性が考えられています。コウモリからどのようにヒトに感染したのか、そして最初の感染がいつだったのかは、はっきりわかっていない。参照12

環境中の生存期間

米疾病対策センター(CDC)とカリフォルニア大学ロサンジェルス校、プリンストン大学の研究チームが米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル」に発表したものによると

  • エアロゾルの状態にしたもの 3時間
  • 胴の表面 4時間
  • ボール紙の表面 24時間
  • プラスチックの表面 2~3日
  • ステンレスの表面 2~3日  参照9

潜伏期間

潜伏期間(せんぷくきかん、英: incubation period, latent period)、あるいは潜伏期とは、病原体に感染してから、体に症状が出るまでの期間、あるいは感染性を持つようになるまでの期間

WikiPedia潜伏期間

WHOの知見によれば、現時点で潜伏期間は1-14日(一般的には約5日)とされており、また、これまでのコロナウイルスの情報などから、未感染者については14日間にわたり健康状態を観察することが推奨されています 。**参照4**

この期間に接触感染する可能性も考えられている。**参照8**

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染の仕方

ウィルス単体では増殖、感染に至らない。水分や埃に付着し空気中に飛ばされる飛沫によって運ばれ、人体の細胞に付着することにより感染する。その感染の仕方は2パターンある。

1.飛沫感染

感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。 **参照14**

但し、飛沫の大きさにより、感染の仕方が異なっているのではないかと考えられております。

咳、くしゃみによる飛沫は1~100 μm 、呼気では、87%が1 μm 以下のエアロゾルになる。

オープンエアでは,2mまで到達する前に,種々の大きさのaerosol(エアロゾル,微小な空気中で浮遊できる粒子)は乾燥して感染性を失う。

また、湿度が高いと、乾燥せずに、ウィルスを付着したエアロゾルとして、空気中に漂いながら感染性を保持し、気道で感染する可能性がある。**参照7**

感染を注意すべき場面は、屋内などで、お互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときとなります。**参照14**

2. 接触感染

粘性のある大きな飛沫は落下して、外側が乾燥しても内側のウィルスは感染性を数分から30分程度保持し、物を介する感染lomite transmissionの感染源となる。

感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、自らの手で周りの物に触れると感染者のウイルスが付きます。未感染者がその部分に接触すると感染者のウイルスが未感染者の手に付着し、感染者に直接接触しなくても感染します。 **参照14**

感染場所は、電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチなどとなります。**参照14**

発症前の潜伏期間中でも感染を広げてしまう

「 通常、肺炎などを起こすウイルス感染症の場合、症状が最も強く表れる時期に、他者へウイルスを感染させる可能性も最も高くなります。」 **参照14**

といわれていますが、シンガポール研究グループが「熱やせきの発症前でも感染広げる」という研究成果を近頃(2020年4月2日)アメリカCDC=疾病対策センターが発行する報告書に発表した。シンガポールでの発症例を元に調査分析されたものとしています。この中で、クラスター感染を検証したところ、自覚症状がない人からほかの人に感染したとみられる例が見つかったとしています。そのことから、発症前の潜伏期間中でも感染を広げてしまうということが裏付けられたとしています。これが全世界に広がりを見せている感染例にどの程度当てはめるかは今後の調査研究に委ねられる事と思います。

感染を重症化させる要因

  • 人体のどの部分にそのウイルスが付着しやすいかです。鼻やのどなどの気道の上部に付く場合は軽症で済む場合が多い。肺や気管支にとりつく場合は、さらに重い感染を引き起こす。
  • コロナウイルスがつくりだすたんぱく質です。悪性のコロナウイルスは、ヒトの細胞によってうまく付着できるスパイクたんぱく質をもっているかどうかです。**参照8**

PCR検査だけでは感染有無を100%判定できない

PCR法は、増やしたい遺伝子のDNA配列にくっつくことができる短いDNA(プライマー)を用意し、酵素の働きと温度を上げ下げすることで、目的の遺伝子を増やす方法です。増えたDNAを染め出す特殊な装置に入れる事で、増えた遺伝子を目で確認する事ができます。検体の中に増やしたい遺伝子があれば増えて目で確認することができ“陽性”と判定されます。しかし、検体の中に遺伝子がなければ増えないので、目で確認することはできず、 “陰性”と判定されます。

PCR法って?[日本微生物研究所]

PCRとは「ポリメラーゼ連鎖反応」の意味です。綿棒の様な検査キットを患者の鼻に突っ込み、分泌物などの検体を取り調べます。採取されたウィルスのRNA(コロナウィルスはRNA所持タイプのウィルスである。)は分解しやすく、見える状態にするまで増幅するのに時間と手間がかかるそうです。しかも、未知のウィルスである為、検査する側の感染リスクを考えると、細心の注意を払う必要があるとされております。検査そのものは5~6時間かかりますが、検体を採取して検査機関に搬送したりすることも考えると、最速でも1~2日はかかるそうです。

このように、検査に手間をかけたとしても、その信頼性は7割ほどであるといわれております。3割の人がもれてしまうことになります。但し、陰性の人が誤って陽性と判定されることは無いのでコロナウィルス感染判定に採用されているようです。

本来ならば、このような人に対して、再検査すべきでしょうが、完璧さを追及しようとすれば、感染の広がりを考えると膨大な手間が生じることになり、現実的な解決策ではないというのが、日本におけるこの検査のスタンスです。ではどのようにすればいいのか。

最も優先されるべきものとして「医療崩壊をおこさないこと。」であるようです。それには、無作為に陽性患者を拾い上げて入院、隔離させるのではなく、効率的に重症化した人を拾い上げて適切な対応を行い、命を救うことである。医療関係者の立場から考えた場合、当然なことであると考えられます。**参照13**

但し、このような日本の検査方法の選択が、果たして、賢明な方法であったのだろうかは、事態終息後の検証に委ねられることと思われます。

緊急事態宣言後は、PCR検査の検査場所やタイミングも見直され、街角や、ドライブスルーによる検査など、より広範囲に気軽に検査できるよう名動きが見られるようになってきているようです。また、抗原検査の導入もはじまるようであります。抗原検査とは、ウィルスが作る特有のたんぱく質の有無を調べることによって、感染の有無を判定するものとされております。あくまでも、PCR検査の補完的なものとして、導入されるようでありますが、PCRと抗原の検査法の組み合わせ使用により、感染者の早期発見と治療に効果的におこなわれていくことを期待したいところです。

予防法

  • 1.換気の悪い密閉空間、2.人が密集している、3.近距離での会話や発声が行われる」という3つの条件が同時に重なった場所(換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間(密閉空間・密集場所・密接場所))に集団で集まることは避けてください。
  • 風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施してください。
  • 風邪症状があれば、外出を控えていただき、やむを得ず外出される場合にはマスクを着用していただくようお願いします。 **参照14、15**
  • コロナウイルスは熱(70度以上で一定時間)及びアルコール(70%以上、市販の手指消毒用アルコールはこれにあたります)に弱いことがわかっています。
  • また、ウィルスのエンベロープは脂質でできており、石鹸などで、洗い流すことも有効とされています。

治療方法

  • この新型コロナウイルスそのものに効く抗ウイルス薬はまだ確立しておらず、ウイルスが上気道や肺で増えることで生じる発熱や咳などの症状を緩和する目的の治療(対症療法)として、解熱剤や鎮咳薬を投与したり、点滴等が実施されています。
  • 肺炎を起こした場合は、酸素投与や人工呼吸等を行うこともあります。
  • 呼吸器症状が消失し、鼻腔や気管などからウイルスを検出できなくなった状況を「治癒した」と判断しています。**参照14**

マスクについて

「布マスクは新型コロナウィルスの感染予防になるのか!?」という問いかけに対してWHOは以下のような内容のコメントを出していると報じられました。

WHO=世界保健機関は新型コロナウイルスの感染が広がる中、マスクの使用に関する指針の内容を更新し、一般向けのマスクを着けても感染を予防できる根拠はないと改めて指摘する一方で、自分が感染している場合に他の人にうつさないためには効果があるという見解を示しました
WHOは新型コロナウイルスに関わるマスクの使用について、ことし1月に作成した指針を6日付けで一部更新し、公表しました。
それによりますと健康な人が一般向けのマスクをつけても感染を予防できる根拠はないと改めて指摘しています。
その一方で、平均5日間から6日間とされるウイルスの潜伏期間中、みずからが感染していると気付いていない人が他の人にうつ さないためにはマスクの使用が役に立つこともあるという見解を初めて明記しました。
そのうえで各国の政策決定者に対しては一般の人にマスクの使用を勧める場合には、目的やどのような種類のマスクを使うべきか などを具体的に示すよう求めています。
さらに「医療用マスクは医療従事者に行き渡らせなければならない」と強調し、一般の人が医療用マスクを使うのを控えるよう呼 びかけるとともに、医療用マスクを使えば予防できるという誤った理解によって、手洗いや人との距離をとるなどの予防の措置がおろそかになりかねないと懸念を示しています。
一方で、これまでの指針では布製のマスクについては「いかなる状況下においても勧められない」としてきましたが、今回の指針 では「予防の効果があるかはまだ評価ができていない」として、推奨することも反対することもできないと表現を修正しました。

WHO “マスクには一定の効果” 指針の内容を更新 2020年4月8日 5時00分

マスクとは

口と鼻を覆う形状で、咳やくしゃみの飛沫の飛散を防ぐために使用される、または、ほこりや飛沫等の粒子が体内に侵入することを抑制する衛生用品である。 **参照10**

マスクの種類
家庭用マスクの種類

用途別マスクの分類 参照10

家庭用マスク
天然繊維・化学繊維の織編物または不織布等を主な本体材料として、口と鼻を覆う形状で、花粉、ホコリなどの粒子が体内に侵入するのを抑制、またかぜなどの咳やクシャミの飛沫が体内外に侵入、飛散するのを抑制することを目的に使用される、薬事 法に該当しない衛生用品を言う。
医療用マスク
主に医療現場もしくは医療用に使用される感染防止用マスクです。
「医療用マスク(サージカルマスク)は主に空気中に飛散する飛沫を対象とする感染予防を目的とするマスクである。対象とする粒子径は一般的に5μmより大きいものである。SARSウイルス(0.1μm以下)のように感染性病原ウイルスが微粒子で、空気中に浮遊している(但し、実際には飛沫エアロゾルにくっついて浮遊している)場合、医療用マスクでは対応できないため、N95やDS2のクラス以上の防じんマスクが使用される。」**引用WikiPediaマスク**
N95マスク(米国労働安全研究所(NIOSH)が認定しているマスク)は作業者を空気中の微粒子から守るために用いるが、近年医療機関で感染防止に用いられることが多い。試験粒子(0.3㎛)以上を9% 捕集できるとしていますが作業用で長時間の使用には向いていない。「日本の労働安全基準に基づく防塵マスク規格DS2が相当する。」**参照WikiPediaマスク**
産業用マスク
主に工場などで作業時の防塵対策として使用されるマスクです。工業用マスクや防塵マスクとも呼ばれ、粉塵の量や性質により口や鼻だけを覆うもののほかに顔面すべてを覆うものもあります。使用にあたっては、使用方法に関する十分な教育や装着後のフィット(顔とマスクの密着性)の確認等が必要となる。

家庭用マスクの素材別分類

ガーゼタイプ
主に綿織物を重ね合わせたマスクで、最近では中に特殊なフィルタを縫い込んで花粉などの通過を防ぐものも増えています。
不織布(ふしきふ)タイプ
値段が安く、使い切りを前提にしたものが中心です。文字通り「織っていない布」のこと。繊維あるいは糸などを織ったりせず、熱的、機械的、化学的作用により繊維を接着またはからみ合わせた薄いシート状の布のことをいいます。粒子捕集性や通気性に優れることからマスクのフィルタ部に使われたり、紙おむつや生理用品などに幅広く使われています。

家庭用マスクの形状別分類

平型
一般的なガーゼマスクといえる平型タイプの魅力は、高い保湿性と保温性です。マスク本来の捕集や飛散防止といった機能に加え、睡眠時やエアコンの効いたオフィスなどで、乾燥からノドを守のに役立ちます。また、天然素材である綿織物を使用しているのも特徴です。
プリーツ型
顔前部にフィットし、圧迫感を与えません。前面がプリーツ状になっているため、口の動きにも柔軟に対応。マスクをしたまま話をしてもズレにくいのが特徴です。また、プリーツを上下に広げて装着することでマスクと口の間に空間が生まれ、呼吸がラクに行えます。
立体型
人間の顔の形に合わせてデザインされているため、隙間なくピッタリとフィットします。マスクと口元の間に空間ができるので、装着時の息苦しさやしゃべりにくさが大幅に緩和されます。また、女性にとっては、口紅うつりが少ないのも大きな魅力といえるでしょう。

家庭用不織布マスクの用途別分類 **参照11**

花粉対策用
約30㎛以上の粒子をカットする花粉捕集試験実証済みのもの
BFE(約3㎛)、VFE(約1.7㎛)の試験実証済みのもの。BFEとは、黄色ブドウ球菌の懸濁液の飛沫捕集試験の事である。VFEとは、バクテリアオファージの飛沫捕集試験の事である。(
PM2・5対策用
ポリスチレン粒子(0.1㎛)の試験実証済みのもの。

マスクの効能

WHO(世界保健機関)は今回の新型コロナウィルス感染予防に関して、マスク(家庭用マスクであろうとおもわれる。)着用の必要性を以下のように考えているようです。

WHOは新型コロナウイルスに関わるマスクの使用について、ことし(2020年)1月に作成した指針を(4月)6日付けで一部更新し、公表しました。
それによりますと健康な人が一般向けのマスクをつけても感染を予防できる根拠はないと改めて指摘しています。
その一方で、平均5日間から6日間とされるウイルスの潜伏期間中、みずからが感染していると気付いていない人が他の人にうつさないためにはマスクの使用が役に立つこともあるという見解を初めて明記しました。
そのうえで各国の政策決定者に対しては一般の人にマスクの使用を勧める場合には、目的やどのような種類のマスクを使うべきかなどを具体的に示すよう求めています。
さらに「医療用マスクは医療従事者に行き渡らせなければならない」と強調し、一般の人が医療用マスクを使うのを控えるよう呼びかけるとともに、医療用マスクを使えば予防できるという誤った理解によって、手洗いや人との距離をとるなどの予防の措置がおろそかになりかねないと懸念を示しています。
一方で、これまでの指針では布製のマスクについては「いかなる状況下においても勧められない」としてきましたが、今回の指針では「予防の効果があるかはまだ評価ができていない」として、推奨することも反対することもできないと表現を修正しました。

WHO “マスクには一定の効果” 指針の内容を更新 2020年4月8日 5時00分

家庭用マスク着用は、無症状病原体保持者(症状はないがPCR検査が陽性だった者)または、 PCR検査 を行っていない陽性になるであろう 無症状病原体保持者 対策ではないだろうか。新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)厚生労働省のなかで「無症状病原体保持者(症状はないがPCR検査が陽性だった者)から感染しますか?」という問いに対して、「 可能性は低いとみられるものの、新型コロナウイルスについては十分解明されていないこともあるため、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください 。」という風に返答していることから察すれば、 無症状病原体保持者も感染を広げているのではないかということは否定できないと認識されているのだとおもわれる。

家庭用布マスクはウィルスの飛沫吸入を防げない

布マスクにおける飛沫感染予防効果に関する実証試験に関する実例研究の論評はあまりみかけません。コロナウィルス対策に布マスク着用がどのくらい効果があるかは推測するしかないのですが、ネットの情報を探ってみると、「感染者に布マスクをつけても感染予防の効果が得られない。」ということでした。**参照16**

そもそも、家庭用マスクは衛生用品であって、医療目的で扱われる薬事法に該当しないものとして定義されているので、当然の事であると思われます。これは、市販の不織布マスクに対してのみならず、布マスクに対しても同様の事であると思われます。

布マスクで新型コロナウィルス感染を予防しよう!

感染予防に効果が見込めない布マスク使用について、WHOは上記のように使用効果を否定も肯定もしていませんでした。

日本政府の最近(2020年4月)の報道発表によると、「 全国の世帯に向けて、布マスクを1住所当たり2枚ずつ配布する 。」としています。

その効果について以下のように述べております。

問3 布製マスクに効果はあるのですか?
布製マスクには以下のような効果があると考えています。
せきやくしゃみなどの飛散を防ぐ効果があることや、手指を口や鼻に触れるのを防ぐことから、感染拡大を防止する効果。
②マスクの着用により、喉・鼻などの呼吸器を湿潤させることで風邪等に罹患しにくくなる効果。
洗濯することで繰り返し利用することができるため、店頭でマスクが手に入らないことに対する国民の皆様の不安の解消や、増加しているマスク需要の抑制により、医療機関や高齢者施設などマスクの着用が不可欠な方々にしっかり必要な量を届けるという効果。

布マスクの全戸配布に関するQ&A(4月13日更新)[厚生労働省]
せきやくしゃみなどの飛散を防ぐ効果
布マスクは感染者がつけてもウィルスの飛散を食い止める効果がないといわれていますが、工夫次第で効果的なものになるということを香港の鄺士山(クウォン・シーサン)化学博士が述べている。布マスクにキッチンペーパーやティッシュペーパーをはさむことで、間に挟むフィルターの選択次第では0.3µmの試験粒子を85~90%まで捕集できるレベル(医療用のN95マスクに匹敵するレベル)まで防御力をあげることができるとしています。この信憑性については、判断できないものの、身近にある素材で感染予防できるものとして、注目を浴びている。 【手作りマスクの作り方】香港の化学博士が発案「HK Mask」とは?[特選街web]
手指を口や鼻に触れるのを防ぐ
接触感染がどのくらいの割合で起きているかのデータは不明ですが、マスクが鼻と口をガードしていることは確かです。ウィルスは最終的には、口や鼻(あるいは目?)から侵入するので防御効果があるとおもいます。
喉・鼻などの呼吸器を湿潤させることで風邪等に罹患しにくくなる
人間の喉の奥にある気管支は、異物を粘膜の粘液産生細胞から分泌される粘液がキャッチし、線毛が働き、粘液と異物を喉の方へ押し出しす機能が備わっております。家庭用ガーゼマスクの保湿性、保温性により、このような気管支の働きを正常に保ちウィルスを含む飛沫粒子から肺を守り、体外に吐き出す効果があるものと思われます。
洗濯することで繰り返し利用することができる
使い捨てマスクが、大量に廃棄され、それが環境汚染につながってしまう危険性があります。また、無造作に捨てられたウィルスつきマスクから2次感染の懸念もあります。洗濯すれば、何度でも使えるというのは、地球に優しいことです。但し、正しい管理のしかたがあってのことなので、今回の布マスクの配布に関しては、合わせて管理方法もしっかりと伝えていく必要があると思われます。

マスクの着用を考える前に、まずは3密 (密閉空間・密集場所・密接場所) をさけることが前提となる。その上で、マスクを正しく扱い、マスクの外し方、洗浄の仕方、保管の仕方をきちんと行い、事後はきちんと手洗いを行うことが必要であると思われる。布マスク使用は、こういったことを考慮したうえで、感染拡大予防に十分役立つものと思われます。

そして、感染が疑われる場合は、早急にかかりつけ医に相談するか、自治体指定の機関(帰国者・接触者相談センター)にたずねることが大切なことであります。

感染しない為の正しくマスクの扱い方

家庭用布マスクの取り扱い方ではなく、市販の家庭用不織布マスクは以下のようにいわれております。**参照10**

取り扱いかた

  • 家庭用不織布マスクは使い捨てを前提につくられており、1日1回取り替えて使用する。
  • マスク本体はウィルスが付着している可能性があるので、手で直接触れてはいけない。
  • 他人との使いまわしはしてはならない。

装着の仕方

  • メーカーの説明書に従って装着する。
  • 鼻、口、顎を覆う。
  • 鼻すじにフィットさせる。
  • ゴムひもでしっかりと固定させる。

はずしかた

  • 片耳のゴムひもを持って外す。その際、マスク本体には触れない。

廃棄方法

  • 表面に触れないようにビニール袋又は蓋のついたゴミ箱に入れて口を閉じて廃棄する 。
  • 手洗いや消毒用アルコール製剤による消毒を行う。

厚生労働省報道における布マスクの扱い方

  • 洗濯することで繰り返し利用することができる。
  • 1日1回の洗濯を推奨しています。汚れがつきましたら、その都度洗濯してください。
  • 動画でも見れます。

ガーゼマスクの洗い方

  • 使用後のマスクは、洗面器に張った衣料用洗剤水に投入し10分間漬け込む。
  • ゴム手袋をはめ、もみ洗いをし、その後、すすぎ洗いをする。その際、排水は回りに飛び散らかすことなく、確実に排水溝に流します。
  • 塩素系漂白剤で、上記と同じような要領で洗います。但し、もみあらいする必要はありません。
  • 水気を取り、日陰で干します。脱水機にかけると、生地が痛んでしまうので軽く絞る程度にします。

**参考17**

マスクを自作する

ネットワーク上で布マスクの作り方のサイトがいろいろ公開しております。布は家庭にある手ぬぐいや古着などを利用してもいいと思います。裁縫初心者の私でも出来ました。ミシンを使えれば手早く出来るようですが、使い方がわからない方、ミシンがない方でもできます。ちなみに私は手縫いでつくりました。針に糸を通すのが大変でしたけれども!?。作ってみれば、楽しいです。

布マスクの布だけでは心もとなければ、キッチンペーパーや油こしフィルターを直接口鼻にあたるところにあてれば、飛散を防ぐ効果が上がると思います。

参考にしたページ

マスクを自作しました

立体型布マスクを作りました。

コロナ騒動の先に描く暮らしについて

コロナ騒動後の世界について、ネット上でいろいろ語られております。そのことについて、ここであえて述べる必要があるかというと、「今は、事態の終息が最優先である。」ということなので、必要がないと感じます。

思いつくキーワードをあげてみました。

  • マスクが日用品になる暮らし
  • 在宅ワーク
  • コロナ差別
  • ネット配信
  • グローバリズム対ナショナリズム
  • 宅配サービス
  • カーボンフリー
  • 医療制度改革
  • 自宅学習

参照リンク

  1. 国立感染症研究所
  2. 日本ウイルス学会ホームページ
  3. 一般社団法人日本環境感染学会ホームページ
  4. コロナウィルス[WHO]
  5. 国立国際医療研究センターからの症例報告
  6. マスクについて[日衛連]
  7. 緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)
  8. いまこそ知っておくべき「コロナウイルス」に関する4つの基礎知識
  9. 【3月20日 AFP】
  10. 新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方[新型インフルエンザ専門家会議 [平成 20 年 11 月 20 日]
  11. 不織布マスクの性能と使用時の注意[日本衛生材料工業連合会 全国マスク工業会]
  12. 今さら聞けない「ウイルスと細菌と真菌の違い
  13. 現場医師が危機感を抱く報道。PCR検査の問題点を理解しよう 2020.03.16(月)[ライフ・ヘルスケア]
  14. 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)[厚生労働省]
  15. 国民の皆さまへ (新型コロナウイルス感染症)[厚生労働省]
  16. 米国国立医学図書館 国立衛生研究所 PubMed gov
  17. 何度も使える!ガーゼマスク(布マスク)の洗い方は?

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