高額医療費がかかったときの助け船—公的支援

 

医療福祉に関わる証書

医療福祉に関わる証書

妻が脊髄を損傷し、ヘリコプターで救急搬送され、5時間ほどの救急手術をうけ入院した。
一命は取り留めたものの、気になるのはその手術代、診療費。それは高額であった。 
健康保険での3割負担でもかなりの額である。生命保険や共済などは一切掛けていなかったのである。
いずれは請求書が回ってくるであろうことを心を萎縮させていた。
 何とか費用負担を最小限にとどめておくにはどうしたらいいのか色々あたってみた。
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「限度額適用認定証交付」
 

70歳未満の方が「限度額適用認定証」を保険証と併せて医療機関等の窓口(※1)に提示すると、1ヵ月 (1日から月末まで)の窓口でのお支払いが自己負担限度額まで(※2)となります。
※2 同月に入院や外来など複数受診がある場合は、高額療養費の申請が必要となることがあります。
保険外負担分(差額ベッド代など)や、入院時の食事負担額等は対象外となります。
医療費が高額になりそうなとき(限度額適用認定)

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当時勤めていた会社で手続きすることができた。月の収入に応じて額が決まるようですが、月に57000円で収まりました。
但し、入院生活での食事代の一部、差額ベッド代は費用対象外ですが。

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 「障害者手帳取得」

障害者手帳とは?
障害のある人が取得することができる手帳です。
障害者手帳を取得することで、障害の種類や程度に応じて様々な福祉サービスを受けることができます。
一般に身体障害者手帳、療育手帳と精神障害者保健福祉手帳の総称のことを障害者手帳と言います。
例えば18歳以下の児童の場合と19歳から64歳まで、そして65歳以上と年齢によって受付先が異なる場合があります。
しかし、それぞれを個別に指して使われることもあり、呼び方には注意が必要です。
○身体障害者手帳
身体障害者福祉法に基づき、身体障害のある方の自立や社会活動の参加を促し、支援することを目的として作られました。
身体障害者福祉法が定める身体障害の種類・程度にあてはまり、その障害が一定以上持続する場合に限って取得できます。
都道府県知事、指定都市市長、中核都市市長が交付します。

障害者手帳の対象となる疾患や障害
以下の9つの障害が申請の対象となります。
加えて、障害の程度や日常生活にどれほど支障をきたすかにより、7つの障害程度等級に分けられています。
6級以上で手帳は交付され、様々なサービスが受けることができます。
(※7級に該当する障害が2つ以上重複する場合は、6級の手帳となります。)
以下の障害について、いずれも一定以上で永続することが要件とされています。
・ 視覚障害
・ 聴覚又は平衡機能の障害
・ 音声機能、言語機能又はそしゃく機能の障害
・ 肢体不自由
・ 心臓、じん臓又は呼吸器の機能の障害
・ ぼうこう又は直腸の機能の障害
・ 小腸の機能の障害
・ ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害
・ 肝臓の機能の障害

障害者手帳の申請にかかわる書類
 ① 交付申請書 (※1)
② 身体障害者診断書・意見書  (※2)
※1、2 (※申請用の書類の名前は市区町村によって異なります)
③ 印鑑 (申請書が自著であれば不要の場合もあり)
④ マイナンバーがわかるもの (個人番号カードか、通知カード+運転免許証やパスポートなどの身元確認書類)
これに加えて、代理人が申請する場合は、
⑤ 代理権の確認書類 (委任状や申請者本人の健康保険証など)
⑥ 代理人の身元確認書類 (個人番号カードや運転免許証)
などが必要になることがあります。詳細は住んでいる市区町村に確認をしてください。

ポイント4:指定医師による診断書・意見書が必要
ポイント5:交付まで通常でも1カ月半ほどかかり、4カ月かかることもある
りたりこ発達ナビ 

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以前から化学物質過敏症で障害者基礎年金2級を受給していたのですが、これは年金に対する認定のものなので、
障害者に対するサービス給付にかかわるものは障害者認定を受け、障害者手帳を交付してもらう必要がありました。
 障害者手帳で、すべての障害者に対するサービスを受けられることではないのですが、これをもっていないと受けられないものがあるので早急に手続きをする必要がありました。
妻の場合は胸椎損傷、胸下の機能が失われたので、1級の認定を受けました。但し、申請から認定まで1ヶ月以上かかりました。
 尚、障害者基礎年金2級を持っていて、別の障害で新たに1級相当の障害者認定を受けていても、障害者基礎年金の等級がすぐに1級になることではないようです。
この等級の認定には原則的には1年半後に依然障害が続いているということが確認できた時点で初めて等級が1級になるということなので、認定を受けるまで1年半ほどかかるということです。
障害者等級認定と障害者基礎年金等級認定は別物ということを認識しておく必要があります。

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「重度心身障害者医療費助成制度」

重度の心身障害者に対し、各種健康保険法によって医療機関を受診した際、自己負担分を軽減できるようにする制度です。
事前に登録をすると、資格証が発行されます。なお、所得制限がありますので、事前に窓口にお問い合わせください。
対象となる人は、健康保険に加入していて、尚且つ生活保護を受けていないこと、対象者または、対象者の生計を維持している人の所得が基準額に満たないことが条件となり、これら全てを満たしている他に、以下の基準のいずれかにあてはまる必要があります。
助成対象者
身体障害者手帳1~2級
身体障害者手帳3級の場合は、心臓、肝機能障害、呼吸器、腎臓、膀胱、直腸、小腸、ヒト免疫不全ウィルスによる免疫機能障害に限る
療育手帳A判定(知能指数35以下)
重複障害と診断されている人
精神障害者保健福祉手帳1級
受給者証の交付
医療費の助成を受ける場合、事前に手続きをして「重度心身障害者医療費受給者証」の交付を受けなければいけません。また、65~74歳の人の場合、新たに「後期高齢者医療被保険者証」の交付も受けなければいけません。
受給者証の交付に必要なものは以下の通りです。
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳等
交付を受ける者の健康保険証または後期高齢者医療被保険者証
交付を受ける者、または生計維持者の所得課税状況が分かる書類
印鑑
 総合福祉サイト ハピネス

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限度額適用認定を受けていても尚、月ずき数万円の医療費を支払わなければならない。
この支払いが、重度心身障害者医療費助成制度による認定をうければ戻ってくる。
 色々な書類をそろえなければいけないが、すべての医療費に適用されるので、いったん支払わなければいけないが、3ヵ月後に還付されることになる。
これも、申請して認定をうけるまで1ヶ月はかかる。

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 「自立支援」

精神疾患の患者さんの医療費(診察費・投薬費・治療費など)を軽減しましょうという制度になります。
正確には自立支援医療には、
精神通院医療(主に精神疾患の方が対象)
更生医療(主に成人で身体的な障害がある方が対象)
育成医療(主に未成年で身体的な障害がある方が対象)

自立支援医療は、外来通院をしている患者さんを対象とした制度になります。入院中の患者さんは適用となりません。
精神疾患の通院は、数回の診察で終わることはほとんどありません。
どんなに短くても数か月、長いと十年以上通院が続くこともあります。治療期間が長期に渡れば、その経済的な負担は深刻なものとなります。
これが自立支援医療の適用となると、患者さん本人の負担は更に1割まで下がります。

2.どのような精神疾患が対象となるのか
自立支援医療は精神疾患であれば、どんな疾患でも適用となる可能性があります。
これらの疾患であれば全てが自立支援医療の適用になるわけではなく、主治医が「精神科的医療を長期継続する必要がある」と判断した方に限られます。これらの以外の精神疾患であっても主治医が自立支援医療の適用と認め、都道府県・指定都市もそれに同意すれば自立支援医療の適用となることもあります。
4.自立支援医療の申請方法
Ⅰ.主治医に自立支援医療の適用が確認する
Ⅱ.申請用紙をもらう
Ⅲ.主治医に申請用紙に記入してもらう
Ⅳ.申請用紙を役所に持っていく 申請する窓口は各市役所
http://seseragi-mentalclinic.com/ せせらぎメンタルクリニック

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 身体障害者になる前から化学物質過敏症、精神疾患の病をかかえていたので、この病気に対する医療助成制度である、自立支援医療が適用されていた。
その他の福祉制度とサービスが被る所があるが、医療費1割負担は重度心身障害者医療制度に認定を受けていればかかった費用が戻ってくる。
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 「障害者福祉サービス」
介護給付(介護サービスにかかわること)、訓練等給付(生活訓練、就労訓練)、児童通所(児童にかかわること)などのサービスが受けられる。
 市町村ごとにサービスの質、量が違っているが山梨県北杜市の場合の認定方法は以下のとおりになっていた。
障害支援区分認定とは
アセスメント
認定調査員(福祉課職員)が面接をして、申
請者の身体等の状態を調査します。
一次判定
調査結果をもとにコンピューターによる判定
を行います。
二次判定
一次判定の結果と医師の意見書などをもとに
審査会で判定します。
認定
認定後は一定期間ごとに見直しが必要です。
※障害支援区分は、サービスの必要性を明らか
にするため、障がい者の心身の状態を総合的に
表すもので、区分1から区分6まであります
 北杜市障害者福祉
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医療にかかわることではなく、生活、介護というところでの支援としてのサービスを受けられる認定になる。妻の年齢では、介護保険が適用されないため、
このようなサービスを使うことになる。認定手続きは、北杜市の障害者支援センターの職員にお願いしました。色々な福祉制度、市町村独自の対応があるので、
個人では中々面倒なことが多く、専門部署にお願いすることになると思います。また、あらかじめ、どこの施設を利用して、そのようなサービスを受けるのかあらかじめ計画書を提出しなければならないこと、
その成果について、モニタリングしなければいけないことになるので、担当者とじっくり内容を詰めていかなければいけないと思います。
 また、山梨県内では(他の都道府県でも同じか?)、介護保険でのサービスをする施設ばかりで、その保険適用外の障害者サービスを行っている施設は限られており、定員いっぱいの状況なので、認定をうけてもすぐにはサービスが受けられない状況があります。
妻の場合は、たまたま、以前に訪れたこのある施設から声がかかったので、そこで、週2回のリハビリと訪問看護、訪問リハビリをうけることができた。
 この制度についても、認定をうければ所得に応じてかかる費用が決まるので、私の懐を痛めることなく、サービスをうけることができた。

この他にもいろいろな費用軽減の制度があります。市町村により、内容が少し異なっているので、住民登録のある役場に問い合わせて、内容を確認したほうがいいです。
 また、書類をそろえたり、書き込んだりの手間がかかることを承知しておく必要があります。

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