車椅子での小さな冒険

~~~櫛形山、北岳展望デッキトレッキング~~~

櫛形山北岳展望デッキ

北岳展望デッキより南アルプス北部山域を望む


車いす生活でなかなか外に出たがらない妻を誘い、近くの櫛形山にいってみる。
この山はどんなところかについて簡単に調べてみた。

名は体を表わすというが、全く櫛の形をした姿が、甲府盆地のどこからでも見える。別名を古くは「鋸山」ともいった。どこもギザギザしていないのに不思議だと思うが、さにあらず、杣屋さんが使う大鋸の背の形そっくりだからである。
 この山が有名なのは、頂上一帯に咲くアヤメの大群落である。残念なのは、梅雨の最中が開花期だということである。天気さえよければ、野呂川の谷1つ隔てた所に、残雪の白峰三山や悪沢岳が見えるというのに。
山渓オンライン

山上のアヤメの大群落で知られる櫛形山。シカの食害によってあやめ祭りが中止となって久しい。植生復元が取り組まれている。2013年に開設された櫛形山トレッキングコースを使って久しぶりに訪れた。
 登山口の池の茶屋林道終点の駐車場には避難小屋がありトイレ完備。新しく整備された櫛形山トレッキングコースは駐車場入り口から始まっている。入り口に案内図がある。登山道はよく整備されている。10分ほど行くと赤石岳、悪沢岳、聖岳などの展望台がある(この日は展望なし)。さらに行くと北岳展望デッキ。迫力のある展望があるとのことだが、残忍ながら雲の中だった。ここまでは車いすでも可能とのこと。ここから本格的な登山道に入り、もみじ沢までは約200mの下降。さらに裸山のコルまでは原生林のいっきの登りが続く。
 見事なサルオガセが増えてくると間もなくあやめ平。入り口にはシカ除けの柵が設置されている。あやめ平では昔は見事なアヤメの群落が見れれたものだが、復元作業中。早く復活することを期待したい。
 裸山の肩にもシカ除けの柵が作られ復元作業中。柵の中で一輪のアヤメを見つけた。柵の中にはたくさんのアヤメの株があるので7月の最盛期にはそれなりに楽しめることだろう。
 裸山からは昔ながらの原生林の登山道。櫛形山から池の茶屋登山口までは気持ちの良い防火帯の登山道が続く。新しいトレッキングコースが加わったことにより、マイカー利用でも周遊できるようになった。櫛形山の楽しみ方が増えた。
櫛形山・池の茶屋口から新トレッキングコース周遊(ムラチャンさん)

小さな冒険行

山梨県韮崎市自宅から車で40分、国道42号線、富士川町に入る。そこから櫛型山に向かって車を走らせ、山道をくねくねあがっていく。

舗装はされているが、道は狭い。車とすれ違うたびに減速し、路肩ぎりぎりに寄せる。谷側は深く落ち込んでいるので、路肩にガードレールが無いところは恐怖感を感じる。途中、富士山、甲府盆地が一望できる。さらに上ると、もう標高1600mとなる。峠らしきところを通り過ぎると今度は白く雪が残っている北岳が視界に入ってくる。やがて40分ほどで池の茶屋駐車場に着く。車はここまでである。

池の茶屋といっても、無人の休憩所とトイレがあるだけである。15台ぐらいとめられるだろうか。入り口の路肩にも数台止められるが、1キロ手前の林道分岐にも数台止まっていたのでシーズンには車を止めるのに苦労すると思われる。ここから直接、櫛形山最高地点に至る道と北岳デッキからあやめ平方面へ行く道とある。

池の茶屋登山道入り口

池の茶屋登山道入り口

車椅子で行けそうなのは、駐車場入り口から入る、北岳デッキへの道のようだ。入り口に看板あり。そこから斜め緩やかに柵が伸びている。
すでに昼を過ぎていたので駐車場で昼食を済ませる。
12:50出発、天気は少し雲が出ているがよい方だ。下界は暑かったが、ここまでくると半そででは涼しい。

柵に沿って進む1

柵に沿って進む1

柵に沿って進む2

柵に沿って進む2

スロープにしたがって、私が妻の車椅子を押しながら進む。土がむき出しの道なので舗装道のようには行かず体力を使う。

斜面崩壊で道が狭くなっている

斜面崩壊で道が狭くなっている

部分的にはコンクリート舗装のようなものが敷かれているようなのだが。車椅子1台がなんとか通行できる幅であるが、途中で斜面が崩れているところがある。崩れたところを何とか慣らしながら何とか通過する。

中間点

中間点

急坂になっているところは無く、何とか押してするめる事ができるが、柵はずーとあるわけではない。

南アルプス主峰が見えてくる

南アルプス主峰が見えてくる

前方が開けてくる

前方が開けてくる

唐松の森の斜面を進む、何かの苗の植樹だろうか、ネットがかかっている。鹿による食害対策なのだろうか。妻の母親と何回か交代しながら、進んでいくと前方が開けてくる。

櫛形山北岳展望デッキ

北岳展望デッキより南アルプス北部山域を望む

北岳デッキ到着、13:30。20畳ほどのデッキの向こうにまだ雪をまとっている北岳が見える。いつも眺めている甲斐駒ケ岳や鳳凰三山が違った角度で聳え立っている。そして右側の木々の陰から八ヶ岳連峰が覗いている。下から吹き上がってくる風が冷たい。ベンチあり。車椅子でいけるのはここまでのようである。頂上にはいけないものの、ここでも十分、山登りをしたという感覚を味わえる。

車椅子登山はここまで

車椅子登山はここまで

登山道中間の展望台

登山道中間の展望台

数分ほど周りの景色を楽しみ、下山する。帰りは車を押すことが無いので、楽だが、車椅子が走る下っていかないように手を離せない。平らなところは、自力で動かしてもらう。いい運動になるだろう。20分ほどで、登山口に戻る。途中の景色のいいところで記念撮影をする。聖岳や笊ガ岳などの南アルプス南部の山々も被写体に入るところである。

駐車場には、この時間になってもあがってくる車がある。今日は天気がいいので夕暮れの山々の写真撮影のためだろうか。

へびいちごの花?

へびいちごの花?

伊那ガ湖方面経由で帰宅する。お目当てのあやめ群生は只今、復元中であるとの事。しかしながら、シーズンには高山に咲く花々と、高山を望む大パノラマが楽しめるところである。

情報

富士川町観光案内

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする